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大谷田就労支援センターの支援の考え方や普段の様子を載せていきます!

名もなき支援者連絡ノート 日記

2012年11月14日 変わっていくこと

先日、法人の視察研修で、石川県にある10カ所ほどの事業を運営している社会法人佛子園さんに見学にいかせていただきました。我々の法人と地域性は違うものの、その取り組みの考え方や目指すこと、事業の考え方、資源の活かし方、職員の姿勢、利用者さんの様子など、勉強になることばかりでした。

現在、法人内のプロジェクトチームで、施設間で共同で作業を作っていくことを検討しています。これは既存の事業にとらわれず、新しいものを作って、その中で各施設の利用者さんが働く機会を作っていこうというものです。私自身がこの間の取り組みで働くことのイメージ作りをどのようにしていくか悩んでいました。これまでの生産活動では、働くというよりも活動になってしまいます。障がい種別や程度に関わらず、「働きたい」という人にどのように機会を提供するかが課題です。施設の中では、働く場だけでなく、働く機会の提供に限界があります。これは「仕事量」が圧倒的に少ないからです。

今回、佛子園さんの各事業所を見学させていただいて印象的だったのは、事業所のイメージが「施設」とはかけ離れていることでした。レストラン・飲食店やカフェ、温泉施設、配食センター、清掃管理などで障がいのある方が働いており、そこを福祉事業所として登録しているのです。「施設」ではなく「お店」ですね。支援者の方もそれぞれお店の店員さんとしての仕事や利用者さんの支援にあたっています。また利用者さんも、お店での様々な仕事に取り組んでいて、お客様へのサービスに合わせた時間でシフト制で働いていました。

事業所その1具体的には、お寺を改装して温泉やカフェの運営、駅舎の一角にカフェと駅の清掃管理、配食センターと野菜の栽培、古民家を改装してのカフェ、レストランや台湾のフランチャイズ店、児童向けサービスの施設に併設してカフェや清掃管理を行うなどです。イメージを持ちづらいと思いますので、佛子園さんのホームページもご覧になって下さい。

施設の中で働くというイメージではなく、地域のお店や事業所で働くイメージになります。どうしても我々の今の考え方は、施設の中でどの様な仕事を受けて、どうやって障がいのある方々に作業をしてもらうようにするかという発想しかありません。どの事業所もその発想に限界がきています。

今回の見学で見てきたものと同じことは、地域性も異なるために難しいと思います。けれども、働く場の創出や資源の活用、支援者の取り組み方や想いは、我々の独自のものを生み出せていけると実感しています。先ほどの共同作業のチームメンバーの支援者たちも、初めての取り組みに四苦八苦しながら、躓きながらも、新しい取り組みの楽しみを知り、それぞれの想いを持ちながら取り組んでいます。具体的な実施案はこれからですが、個々人の想いが一つひとつ形になって、障がいがある人たちが社会のいろいろな場面で普通に働き、意欲が高まり成長に繋がっていくものと思います。

事業所その2我々が新しく事業展開をしていくには、様々な問題があります。厳しい話ですが、普段の仕事の中で支援者も、できない理由を言うだけで次のことを考えないことや自分の都合で働くことも多いのですが、できるためにはどうするかを提案・模索する動きは少ないのです。それぞれの個々人の仕事としては大変なんですが、方向性がずれてしまうんですね。目の前の仕事をこなすことだけになってしまって、その仕事の先にある利用者さんの支援だったり、目的だったり、お客さんだったりが見えなくなってしまいがちになります。

忘れてしまうんですね。何のために支援を行っているのかを

支援者としての仕事量が増え、支援の技術や知識も身に付けていかなければなりません。それは忙しくなります。けれども我々は変わらなければならないところまできています。利用者の方のニーズを実現していくためには、今の働き方や仕事の提供の仕方、工賃の額、生活の支援など全てにおいて変えていく必要があります。これまでのような施設の中で完結する仕事やサービスではなく、我々自身が外に出て、その場で利用者の方と仕事を通して一緒に成長していくことを目指したいと思います。

すぐに変わることは難しいかもしれませんが、共同の作業やそのための取り組みを通して新しい機会を作り、支援者や利用者の方がやりがいを持って働ける場を作っていきたいと思っています。既存の枠にとらわれない新しい挑戦を見守っていただければと思います。

私たちは、「できるためにはどうするか」を考えて支援を行っていきたいと思います。