我々を支えてくださる皆様へ!

大谷田就労支援センターの支援の考え方や普段の様子を載せていきます!

名もなき支援者連絡ノート 日記

2014年12月25日 変わりつづけること

視察先(2年前)の様子先日、法人の視察研修で、石川県にある社会福祉法人佛子園さんに見学にいかせていただきました。2012年にもお伺いさせていただき、今回見学させていただいた所は、前回拝見させていただいたお寺を改修した施設や、カフェ、レストラン、入所施設等に加え、3万3千㎡の敷地に地域コミュニティを形成し、障がい児者施設、高齢者施設、住居、店舗等を展開し、高齢者、大学生、病気の人、障害のある人、分け隔てなく誰もが、共に手を携え、家族や仲間、社会に貢献できる街を作り上げていました。実際の規模の大きさに圧倒されながら見学し、その取り組みの考え方や目指すことにも感銘を受けました。同時に事業の展開の方法、資源の活かし方、職員の方々の姿勢、利用者さんの様子など、改めて多くのことを学んできました。

視察先の様子私どもの法人でもこの間、施設間において協働で行える作業を作ってきました。新しいものづくりや、新しい施設間の連携、新しい事業など様々な取り組みを行ってきています。その考えの根底には、各施設の利用者さんが様々な形で働く機会や場を作っていこうというものがあります。私自身はある程度のイメージを作りながら、作り上げてきました。

2年前、見学させていただいた時は、何もない敷地だけの広大な土地に、2年経った今、新たに町が形成されたことを思うと、自分自身がこの2年間取り組んできたことの実際を改めて考えさせられました。やはり、まだまだ、障がい種別や程度に関わらず、「働きたい」という人にどのように機会を提供するかという点では、更に幅広く提供していく必要があると考えています。

視察先の様子そして、2年前には、利用者の方のニーズの実現のために、働き方や仕事の提供の仕方、生活の支援など全てにおいて変えていく考えで、これまでのような施設の中で完結する仕事やサービスではなく、「施設」という枠組みを超えた取り組みをできたらという想いのもと動いてきました。こちらも2年経ってみて考えると、まだまだ十分な取り組みができていないと感じました。協働作業という形で、施設間の担当者で協力して、ものづくりを進めてきて、その難しさや、出来上がったときの達成感や、商品として売れた時の嬉しさなど、多くの実践を踏まえてきました。しかし、すべての方の働く場の創出や資源の活用、支援者の取り組み方の充足度などもまだまだ課題は残っています。

以前もお話しさせていただきましたが、我々は「できるためにはどうするか」を考えて支援を行っていきたいと思っています。

視察先の様子それでもやはり、忙しさにかまけて忘れてしまうんですね。何のために支援を行っているのかを。支援者としての仕事量が増え、支援の技術や知識も身に付けていかなければなりません。そして徐々にではありますが、我々は変わりはじめています。利用者の方のニーズを実現していくためには、今の働き方だけでなく仕事を提供する考え方の変革、生活基盤の構築など全てにおいて取り組んでいく必要があります。単独の施設の中で完結する仕事やサービスではなく、我々自身が外に出て、何かを作り上げるための動きが必要になります。

我々が新しい取り組みをしていくには、様々な課題が想定されます。やはり仕事の中では、できない理由を言うだけで次のことを考えないことや自分の都合で働くことは止めて、できるためにはどうするかを提案・模索する動きを多くの支援者がとって行かないといいものはできあがりません。それぞれの個々人の動きだけでは動きが取れなくなってしまいます。多くの支援者が同じ方向で同じ想いで動いていかない限り変わっていかないと思います。

多くの支援者が新たな取り組みをしていく中で、自分たち自身が「変わりつづけなければ」なりません。その中で利用者の方々も一緒になってものごとをつくりあげていくような取り組みを、次のステップとして歩んでいきたいと思います。